駐日パレスチナ常駐総代表部
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ヘブロン(Hebron)

ヘブロンのアラビア語名、アル・ハリールとは、「神の友人」を意味します。古代においてはマムレあるいは4つの丘にまたがっているのでキリアテ・アルバ−第4の町―として知られていました。標高3,000フィートに位置するヘブロンには、5,000年もの間人が住み続けてきました。族長アブラハムの墓があるので、イスラム教徒、ユダヤ教徒、キリスト教徒にとっては聖なる場所です。


• 旧市街 Old Town of Hebron • 現在のヘブロン
• アブラハム・モスク 
Abraham Mosque, Al-Haram el-Ibrahimi
• アブラハムの樫の木 Oak of Abraham
• ハルホウル Halhoul • 考古学博物館 Archeological Museum
• ダハレイヤ Dhahriyyeh  


• 旧市街(Old Town of Hebron)

ヘブロンの旧市街はパレスチナの中でも最も古い町のひとつです。アーチ型の屋根に覆われ、まるで迷路のような路地が広がるスークと呼ばれる市場は、ぜひとも訪れて頂きたい場所のひとつです。店や露店では陶器、オリーブの木、ガラス製品から種類豊富なスパイスやドライフルーツまで、買えないものはありません。



• 現在のヘブロン

現在のヘブロンは西岸南部における中心都市で、周囲約50の村々の商業中心地となっています。西岸最大の工業地区でもあります。ヘブロンの葡萄はジャムやシロップなどに加工されますし、アラブの国々、イスラエルや西岸の建設会社に石や大理石を出荷する採石場もたくさんあります。伝統的なガラス製品、陶器、革製品などの工場や、プラスティック製品、家具、靴などの工房もあります。


• アブラハム・モスク(Abraham Mosque, Al-Haram el-Ibrahimi)

まるで城壁のように見える迫力のある長方形の建物で、壁や舗道の建設はヘロデ王によるものです。内部は十字軍の教会だったアーチ型の天井がモスクに改築され、預言者とその妻たちの墓や、いろいろな色の大理石やモザイクのミフラーブがあります。その隣にある胡桃の木を彫って創られたミンバールと呼ばれる説教壇の複雑な彫刻はまさに芸術品です。サラディンがエジプトから持ち帰ったもうひとつのミンバールは、お祈り用のアルコーブの近くに置かれています。十字軍とマムルーク様式が合体した造りは、最も素晴らしいパレスチナの古代建築物・遺跡の中のひとつです。エルアンビアの洞窟に葬られている預言者とその妻たちの墓の上に建っているといわれているこのモスクには、6つの墓があります。


• アブラハムの樫の木(Oak of Abraham)

ヘブロンの西2kmのところにある1本の樫の木が、アブラハムが天幕を張ったと言われる名高い樫の木です。1926−28年の発掘調査では、ヘロデ王によると思われる囲いが発見され、南西の隅には井戸もありました。ごく最近まで巡礼者たちはこの木の皮を幸運のために削いで持ち帰っていました。しかしながら現在では、この土地と近くの修道院を所有するロシア正教の教会によってこの樫の木は鉄の囲いで覆われ、保護されています。


• ハルホウル(Halhoul)

美しく豊かな村、ハルホウルはヘブロンから北に5kmのところにあります。たくさんの葡萄畑がいたるところに点在し、ヘブロンの特産品の葡萄を育てています。預言者ユニスのモスクは町の外れにあります。イスラム教徒の伝説によると、このモスクは預言者ヨナの墓の上に建てられたということです。


• 考古学博物館(Archeological Museum) 

ヘブロン旧市街のアブーナイブラヒム・ハマムの隣にあるのが考古学博物館で、カナンからイスラムの時代に至るまでの考古学上の発見が展示されています。


• ダハレイヤ(Dhahriyyeh)

パレスチナから十字軍を撃退した13世紀のスルタン、バイバルスにちなんで名付けられました。水曜の朝には家畜市が開かれており、村の住民たちの経済活動と伝統的な生活を垣間見ることができます。

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